【何者なんだ】ニンジンジン
不思議な生き物「ニンジンジン」と、それを食べたいウサギたちによる熱くゆるい攻防がリズミカルな言葉で次々と語られていく本書。まず誰もが思うであろう「ニンジンジンてなんやねん」という疑問ですが、本の中では『ニンジンのかたちをしたふしぎないきもの」と紹介されています。つまりニンジンではないのかと思いきや、頭のふさふさは葉っぱらしいのでやはりニンジン……。
さて、一言も喋らないクールなニンジンジンがニンジンウォークで歩いていると、うさぎが2匹現れます。彼らはこの立派なにんじんを食べるため、どうにかしてニンジンジンを捕まえようと画策。しかしそこはニンジンジン、次々クールにかわしていきますが、うさぎたちは決して諦めたりしません。はたして、彼らはニンジンジンを食べることが出来るのか――⁉
心地よい言葉のリズムで淡々と、そして次から次へと繰り広げられる予想不能な展開に、笑わずにはいられない1冊です。
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・作 キューライス
・発行所:白泉社
・サイズ:260x190㎜ (32ページ)
¥1,430