【目からウロコの果物学】食べられたがる果物のヒミツ
『ところで、野菜は好き?
もしきらいな野菜があってもふしぎではありません。』
これが本書の、「はじめに」として作者が読者に宛てたメッセージの最初の一文です。え? 野菜が嫌いでも問題ないの? と驚いてしまいますよね。でも、そうなんです。野菜嫌いが多いのにはれっきとした理由があるのです。では果物は? 果物が嫌いな人はあまりいません。そう、それにも理由があるのです。それが詳しくわかりやすく書かれているのが本書「食べられたがる果物のヒミツ」。果物は食べてほしいからあんなにおいしいのです。
本を開けば、どの果物がどの動物に虫に食べられたがっているのか、どうやって食べてもらおうとしているのか、それらが精緻で鮮やかなイラストとともにところ狭しと紹介されています。ただおいしいから、ビタミンが摂れるからと食べていた数々の果物たち。その驚くべき生存戦略を知れば、あなたはますます果物が好きに、そして今よりずっと味わい深く食べることが出来るようになることでしょう。
子どもだけでなく、大人も一緒に楽しく学べる一冊です。
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・文・絵:盛口満
・発行所:少年写真新聞社
・サイズ265x190㎜ (64ページ)
¥1,980