【野菜世界への招待状】身近な野菜の奇妙な話
同じ野菜でも、世界各地でまるで違う。文献をひもとき、人々の声に耳を傾ければ、古の迷信やおまじないの数々、奇っ怪な伝説、さらに魔女や魑魅魍魎まで跋扈する世界が広がる。
本書では、ここに現代科学の知見――舌を噛みそうな有機化学成分や、最新の学術情報をもち込むことで、ひと味違った野菜の愉しみ方をご提案してみたい。
(「はじめに」より)
当店では野菜を植物としてみた本を他にもいくつか取り扱っていますが、本書の魅力はなによりその軽妙な語り口。野菜の基本的な情報や得られる栄養、そしてその野菜と人類にまつわるおもしろい話がユーモアたっぷりに綴られています。
本書に取り上げられているのは38種類の野菜、そしてそれらにまつわる86のお話。古代エジプトのピラミッド建設現場では労働者への報酬として大根が支給されたなんて話から、なぜ「赤ちゃんはキャベツ畑からくる」と言われるようになったのかなど、どれもこれも実に興味深く、人に話したくなるようなものばかりです。カラー写真や図がふんだんに使われており、読みやすく理解しやすいのもポイント。新書サイズなので、鞄に入れて持ち運びもしやすいです。
世にも奇妙な生命、野菜。たまにはいつもと違った切り口で楽しんでみるのはいかがでしょうか?
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・作:森昭彦
・発行所:SBクリエイティブ
・サイズ:115x175㎜ (191ページ)
¥1,100